「ついに現れたS級1位、でも想像していたのと何か違う……?」
伝説のヒーロー・ブラストの登場は大きな話題となりましたが、一部のファンの間では「期待外れ」「いらない」「実は弱いのでは?」といった厳しい声も上がっています。
圧倒的な最強像を夢見ていた読者にとって、ついに姿を現した彼の印象は、少し「人間味」がありすぎたのかもしれません。
- 「デザインが凡庸なSFスーツに見える」
- 「ガロウ相手に必死で、サイタマのような無敵感がない」
たしかに、このような評価が出るのも無理はありません。しかし、ブラストというキャラクターを深く紐解いていくと、彼こそがこの物語を完結させるために欠かせない最重要人物であることが見えてきます。
本記事では、ブラストがなぜ「いらない」と言われてしまうのか、その不満の正体を分析。その上で、彼が物語に果たしている真の役割と、今後の展開における重要性を徹底考察します。
なぜブラストは「いらない」「弱い」と言われるのか
デザインや性格が「普通のおじさん」に見える
アーマーのデザインが期待より普通すぎ
汎用的なSFスーツという印象が拭えず、ジェノスなどの他キャラに比べてS級1位らしい個性が足りない。
神秘性を壊した無精髭とおじさん感
人間味が出すぎて「近所の頼りになるおじさん」に見え、伝説の男としての神々しさが薄れた。
「最強」を感じさせるビジュアル的なハッタリが足りない
正統派すぎてキャラとしてのフックがなく、その他大勢の「強いおじさん」に埋もれている。
ブラストのデザインに対する違和感は、彼が背負ってきたS級1位という重すぎる肩書きに対して、あまりに現実的で落ち着いたビジュアルが採用されたことに起因していると考えられます。
村田先生の圧倒的な画力で描かれる緻密なスーツも、王道なSFの枠に収まりすぎていて、読者が求めていた得体の知れない強者のオーラを上書きしてしまった形です。
疲れたおじさんのような風貌も、物語を長く見守ってきたファンにとっては、夢にまで見た伝説の男がただの人間として地上に降りてきたような、少し寂しい答え合わせになってしまったのかもしれません。
「実は弱い?」期待値が高すぎたゆえの低評価
絶対的基準「サイタマ」という壁
「最強=ワンパン」が基準の読者にとって、ブラストの懸命な戦いぶりは「サイタマより格下」という印象を強めました。理不尽な圧倒的パワーが見えないことはS級1位としてはやや期待外れ
進化しすぎたガロウとの比較
決定打を欠き、被害を抑える「サポート役」に見えたことで期待外れ感が出てしまいました。ガロウ相手に通用しきっていない描写が、ファンにはマイナス査定となっています。
「最強」ではなく「万能」な能力の弊害
空間操作などのトリッキーな能力は、純粋なパワーが伝わりにくいです。一撃の快感がないため、S級1位に求めていた「最強のヒーロー像」との間にズレが生じています。
これらのデザインや強さに関する物足りなさは、結局のところ、私たちがブラストという存在に抱いていた正解のない期待が大きすぎた反動なのかもしれません。
かつての回想で見せた神々しいまでの雰囲気と比べると、実際に登場した姿はあまりに人間臭く、ベテランのヒーローとしてのリアリティに寄り添いすぎていた感があります。それが結果として、個性的で派手なキャラクターがひしめく本作の中では、かえって没個性に見えてしまったというのは、多くの読者が感じた正直な本音と言えるでしょう。
また、物語の構造上どうしてもサイタマという絶対的な物差しで測られてしまうのがブラストの不運な点です。ガロウの暴走を食い止めるために必死に対処し、次元転送などで被害を最小限に抑えようとする姿は、本来であれば称賛されるべきヒーローの鑑といえます。
しかし、一撃で全てを解決するカタルシスに慣れてしまった視点からすれば、そのテクニカルで万能な立ち回りが、圧倒的な強者の余裕ではなく、余力のない精一杯の対応に見えてしまったことが、期待外れという評価に繋がってしまった最大の要因と考えられます。
ブラストは本当に「いらない」?読者のリアルな反応
読者A「いや、ブラストもっと『伝説の存在』感あふれる見た目かと思ってたわ…。いざ出てきたら、そこらへんの道場で教えてそうなおじさんじゃん。もっと神々しい、人間離れしたオーラを勝手に期待してたんだけどな。」



「村田先生の作画は神だけど、ブラストのスーツはちょっと既視感あるよね。ハリウッド映画の兵士とか、海外のFPSゲームに出てきそうなデザインっていうか。ジェノスみたいな『ワンパンマンならではの奇抜さ』がもっと欲しかった!」



「正直、S級1位ならガロウ相手でも圧倒してほしかったのが本音かな。転送とかでサポートしてる姿は立派だけど、『サイタマがいれば解決するよね』って思わせちゃダメでしょ。1位なら理不尽なまでの強さを見せてほしかった。」



「10年以上シルエットで引っ張ったわりには、出てくるのが早すぎたし、喋りすぎな気がする。もっと得体の知れないヤバい奴でいてほしかったというか…。答え合わせが終わっちゃって、少し寂しい感じはあるよね。」
それでもブラストが物語に必要な理由
世界観のスケールを広げる「神」との戦い
ブラストの役割は、単に怪人を倒すことではありません。彼は物語の根源的な謎である「神」の存在を追う、唯一のキーマンです。他のヒーローたちが地球規模の災害と戦う中、ブラストは別次元で宇宙規模の脅威を食い止めています。
彼が登場することで、物語は「ヒーローVS怪人」という枠組みを超え、より壮大なSF・ファンタジーへと昇華されました。彼が「普通のおじさん」のような風貌で次元を渡り歩く姿は、むしろ「日常の延長線上に最強の戦いがある」というこの作品らしいリアリティを演出しています。
「神」を倒すという物語の終局点を示しやすい
『ワンパンマン』という作品において、ブラストが果たしている最大の役割の一つは、物語の「ゴール(終着点)」を明確に定義したことにあります。
サイタマという圧倒的な主人公がいる以上、通常の怪人との戦いだけでは物語を完結させるのが難しいという側面がありました。しかし、ブラストという「長年、神の脅威と最前線で戦ってきた男」が登場したことで、読者の目には「この物語は最終的に『神』という元凶を倒して終わるのだ」という明確な道筋が映るようになったのです。
ブラストがいなければ、「神」はあくまで正体不明の不気味な存在のまま、物語の着地点が見えにくくなっていたかもしれません。ブラストという具体的に神を追うヒーローが存在することで、以下のような効果が生まれています。
納得感のあるフィナーレ: 伝説のヒーローが追い続けた宿敵を倒すという、王道かつ壮大なカタルシスへの準備が整った。
スケールの固定: 単なる怪人退治ではなく、宇宙や次元規模の戦いが最終目的であることを示した。
ヒーローたちの連帯: 「神」という共通の敵が示されたことで、バラバラだったヒーローたちが最終決戦へと向かう動機づけがなされた。
ヒーローたちの「精神的支柱」としてのルーツ
ブラストの存在意義は、彼自身の戦闘力だけではありません。例えば戦慄のタツマキがヒーローを志したきっかけは、幼少期にブラストに救われ、「いざという時、誰かが助けてくれると思ってはいけない」という言葉を授かったからです。
彼がかつて残した足跡が、現在のヒーロー協会の秩序や、個々のヒーローたちの行動原理を形作っています。たとえ本人が現場にいなくても、その「影」が物語を動かしているという点において、ブラストは名実ともにS級1位にふさわしい存在と言えます。
ブラストの正体と目的を最新話までおさらい
神との戦闘に備えてキューブを回収している存在
長らく謎に包まれていたS級1位のヒーロー・ブラストですが、その主な活動内容は**「神」の干渉を防ぐために世界中に散らばった「黒い立方体(キューブ)」を回収すること**だと判明しました。
最新話までの情報を整理すると、ブラストがキューブを回収している理由は主に以下の3点に集約されます。
- 「神」との交信を遮断する役割
キューブは「神」と交信する回路のような役割を果たしており、触れた人間に対して「神」が力を与える代わりにその命(器)を奪う取引を持ちかけてきます。ブラストはこれを未然に防ぐため、各地で回収を続けています。 - 「次元の守護者」としての活動
ブラストは単独で動いているわけではなく、別の次元で「神」と戦う仲間たちと共に、時空の歪みを監視しています。彼らにとって現実世界の怪人被害よりも、「神」という宇宙的脅威の封印こそが最優先事項となっています。 - 「神」の居場所を特定する手がかり
キューブを集めることは、敵である「神」の力の影響力を削ぐと同時に、その本体へと迫るための手段でもあります。
かつてムカデ長老を深追いしなかったのも、サイタマたちの前に長らく姿を見せなかったのも、すべてはこの「神」との次元を超えた戦いに身を投じていたからだと言えます。
まとめ:ブラストの活躍はこれからが本番!
これまで「最強のヒーロー」としてハードルが上がりきっていただけに、ブラストの初登場とその戦いぶりに、正直「期待していたものと違う」と感じた読者がいるのは事実です。
サイタマのような圧倒的な「個」の力や、派手なビジュアルを期待していた視点からすれば、彼が少し疲れた様子で、仲間と連携しながらテクニカルに戦う姿は、**「無敵のレジェンド」というよりは「過酷な現場で戦い続けるベテラン」**に見えたのかもしれません。
しかし、一歩引いて物語全体を見渡してみると、ブラストが果たしている役割の大きさが浮き彫りになります。
- 物語の終着点(神との決着)を示した
- タツマキをはじめとするヒーローたちの「原点」となった
- 「宇宙・次元規模」へと戦いのステージを引き上げた
もし彼がいなければ、『ワンパンマン』は単なる「強い怪人をサイタマが倒す」だけの繰り返しで終わっていたかもしれません。ブラストという存在がいるからこそ、物語は今、「神という元凶をどう倒すか」という壮大なクライマックスへと向かうことができているのです。








