『Dr.STONE』の中で、
圧倒的な機動力と冷徹な判断力で科学王国を追い詰めた紅葉(もみじ)ほむら。
氷月の右腕として立ちふさがった彼女の行動は、
時に「しつこい」「裏切り者」と評されることもありますが、
その動機は驚くほど一貫しています。
なぜ彼女は科学王国と激しく敵対し、
奇跡の洞窟を爆破するという暴挙に出たのか。
本記事では、立場によって変わる彼女の「裏切り」の定義や、
公式小説版で明かされた氷月との衝撃的な過去について詳しく解説します。
彼女の行動原理を知れば、
ただの敵役ではない、
一途で純粋な素顔が見えてくるはずです。
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※本記事は重大なネタバレを含みます。
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ほむらは裏切り者?
科学王国から見ればそもそも敵なので妨害工作は裏切りではない
科学王国からしてみれば、
ほむらは初登場時から一貫して司帝国の人間であり、
監視や偵察を行う明確な敵として立ちふさがっていました。
そのため、彼女が行った数々の妨害工作は仲間による裏切りではなく、
純粋な敵対行為と言えます。
一度は科学王国側に捕らえられ、
便宜上行動を共にするような状況もありましたが、
彼女の忠誠心は常に氷月に対してのみ向けられていました。
科学王国からすれば、
彼女は最初から自分たちの理念に賛同していたわけではない「捕虜」に近い存在だったため、
隙を見て行った敵対的な立ち回りは、
彼女にとって敵を出し抜くための当然の任務であったと考えられます。
司帝国から見れば司を殺すための作戦は裏切りにあたる
司帝国の視点に立てば、
ほむらの行動は明確な裏切り行為と言わざるを得ません。
特に、司の妹である未来が復活し、
ようやく平和が訪れるかと思われたタイミングで、
氷月が司の命を狙った際の立ち回りが決定的です。
氷月が司を殺害しようと動き出したのと同時に、
ほむらはその作戦に加担する形で奇跡の洞窟を爆発させ、
人類復活の生命線を絶とうとしました。
司をリーダーとして仰ぐ帝国メンバーからすれば、
組織のトップを暗殺しようとする凶行に手を貸し、
帝国の存立基盤まで破壊しようとした彼女の動きは、
組織に対する最大級の背信行為だったと言えます。
科学王国に加入後は裏切ることはない
物語が進み、
世界石化の謎を解くために科学王国の一員として正式に加わってからは、
ほむらが仲間を裏切ることは一度もありませんでした。
彼女の行動基準は常に「氷月の判断」に委ねられており、
氷月が科学王国との共闘を選んだ以上、
彼女もまたその方針に従い忠実に任務をこなしたからです。
たとえかつては激しく敵対していた相手であっても、
氷月が協力体制にある限り、
彼女の卓越した機動力と偵察能力は科学王国にとって非常に心強い味方となりました。
利害が一致して以降の彼女は、
私情や過去の因縁で足を引っ張るような真似はせず、
一人の有能な戦力として最後までその役割を全うしています。
氷月が科学帝国を裏切るならほむらもそれに従うだろう
ほむらの行動原理はどこまでいっても氷月個人に帰結しているため、
もし氷月が再び科学王国を裏切るようなことがあれば、
彼女も迷わずそれに従うでしょう。
彼女にとっての善悪や損得は、
すべて氷月の意志というフィルターを通して決定されるからです。
しかし、物語の結末以降に彼らが反旗を翻す可能性は極めて低いと考察されます。
理由としては、
氷月自身が千空の科学の力の「合理的な強さ」や「科学王国自体がちゃんとした組織」として認めていることが挙げられます。
氷月は「仲間」と発言していることもある通り、
もうすでに完全なる科学王国の見方なのです。
また、最終回時点の科学王国は、
飛行機や通信技術、
さらには宇宙開発に至るまで、
石器時代とは比較にならないほど文明を進化させています。
いくら氷月とほむらが個体として最強クラスの武力を持っていても、
もはや個人や少数の武力でどうにかできる次元を科学が超えてしまっているため、
裏切るメリットが物理的にも戦略的にも存在しないのです。
ほむらはなぜ科学王国と敵対する?
氷月を信奉しているため必然的に科学王国と敵対関係に
ほむらが科学王国と激しく敵対した最大の理由は、
彼女が氷月という個人を絶対的に信奉していたからです。
氷月は「才能ある強者のみが生き残るべき」という過激な選民思想を持っており、
全人類を平等に救おうとする千空の科学王国とは、
根本的に相容れない思想を持っていました。
ほむらにとって氷月は世界のすべてであり、
彼が科学王国を排除すべき対象として見ている以上、
彼女もまた迷うことなく王国を攻撃する道を選びました。
彼女の敵対心は王国そのものへの憎しみというよりは、
氷月の目指す世界を実現させたいという、
極めて個人的で深い献身から生じているものでした。
実は石化前からのひとめぼれ!意外な二人の接点
ほむらが氷月に対して、
単なる部下以上の「狂信的な忠誠心」を抱いている理由は、
実は石化前の現代に隠されていました。
このエピソードは、
公式小説版『Dr.STONE 星の夢、地の歌』にて詳しく明かされています。
当時、福岡で暮らしていたほむらは、
新体操の強化指定選手として東京の合宿に参加していました。
その際、隣の体育館で練習していたのが、
尾張貫流槍術を極めんとする氷月だったのです。
- 演武に目を奪われた瞬間
氷月の無駄を削ぎ落とした研ぎ澄まされた動きを見たほむらは、一瞬で心を奪われてしまいました。まさに「ひとめぼれ」です。 - ストーンワールドでの奇跡的な再会
数千年の時を経て、司帝国で氷月と再会したほむらにとって、それはもはや「運命」以外の何物でもありませんでした。
彼女が村を焼き、
全人類復活の生命線を爆破してまで氷月に尽くし続けたのは、
この「初恋」とも呼べる純粋で、
かつ歪んだ愛情が根底にあったからなのです。
まとめ:紅葉ほむらは氷月への愛を貫き通した女性
- 裏切りの真相
科学王国からしてみれば最初から「敵」としての行動であり、司帝国から見ればトップ暗殺に加担した「裏切り者」という、立場によって評価が分かれる立ち回りだった。 - 敵対の理由
氷月を絶対的に信奉しており、彼の選民思想を全肯定していたため、必然的に科学王国とは相容れない関係になった。 - 衝撃の過去
小説版で、石化前の現代に氷月へ「ひとめぼれ」していたことが判明。数千年越しの純愛が彼女の狂信的な忠誠心の源だった。 - その後の関係
科学王国加入後は、氷月の判断に従い忠実な戦力となった。文明が進化しきった新世界では、裏切るメリットもなく、二人で静かに科学の恩恵を享受していると考えられる。
ほむらは、その冷徹な妨害工作ゆえに読者から嫌われることもありましたが、
すべては氷月というたった一人の男を想うがゆえの行動でした。
そう考えると、
彼女もまたストーンワールドという過酷な世界で「自分の正義」を貫いた、
非常に純粋なキャラクターだったと言えるでしょう。
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