『ゴールデンカムイ』屈指の曲者であり、
読者を常に翻弄し続けた男、尾形百之助。
彼は物語の序盤から終盤に至るまで、
驚くほど鮮やかに、そして冷徹に所属する陣営を裏切り続けてきました。
「一体、彼は誰の味方だったのか?」
「あの裏切りの裏には、どんな意図があったのか?」
この記事では、そんな尾形の裏切りの歴史を、
重要エピソードとともに時系列で徹底的に解説していきます。
複雑に絡み合う彼の行動原理を整理して、
孤高の山猫が目指した場所を一緒に探っていきましょう。
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尾形は裏切る?
とにかく各陣営を裏切りまくる
物語の序盤から終盤に至るまで、
尾形百之助という男を語る上で「裏切り」は避けて通れないキーワードです。
彼は特定の思想や組織への忠誠心で動いているわけではなく、
常に自分自身の目的のために、
昨日までの味方を平気で射程に捉えます。
その立ち回りはあまりにも複雑で、
「一体いつ、誰を裏切ったのか?」
と混乱してしまう読者も少なくありません。
詳しい時系列はこのあと解説していきますが、
尾形がなぜこれほどまでに裏切りを重ねるのか、
その危うい魅力を100%理解するには、
やはり原作の緻密な心理描写を自分の目で確かめるのが一番です。
尾形の裏切りについて時系列に解説
物語序盤から第7師団を裏切り単独行動(5話~)
物語の最序盤である第5話から、
尾形は組織の人間としてはありえないはずの「単独行動」で杉元たちと交戦します。
一応、
第44話までは第七師団の一員として籍を置いてはいますが、
その実態は極めて不透明でした。
この頃から師団内では「裏切り者がいる」という噂が絶えず流れており、
その正体こそが尾形だったのです。
もともと寄せ集めのメンバーで構成されている第七師団において、
鶴見中尉に心酔する団員が多い中、
彼は最初から全く従う気がありません。
第44話では、
師団から離れてアシリパのコタンに居座っていた谷垣の前に現れ、
その命を執拗に狙います。
これには谷垣も、
「裏切り者とは尾形上等のことだったのか」と、
予ねてから抱いていた疑惑を確信に変えることとなりました。
45話~は第7師団を本格的に裏切り土方サイドへ
第45話からは、
それまで表面的には保たれていた関係が崩れ、
本格的な裏切りへと突入します。
鶴見中尉に裏切りを感づかれていた尾形は、
ここから組織を離脱し始めます。
第46話にかけては、
雪山で第七師団の追っ手と対峙することになりますが、
そこでも彼は、
類まれなる射撃の技術を駆使して、
かつての同僚たちを次々と殺傷・足止めし、
執拗な追跡を振り切って逃げ延びました。
そこから物語はさらに進み、
刺青人皮の偽装ができる江渡貝弥作を巡る争奪戦を経て、
第81話付近からは、
ついに土方歳三サイドと手を組むことになります。
135話~は土方サイドを裏切る
網走監獄でのウイルク奪還戦は、
物語最大の転換点となりました。
潜入した監獄内で、
ついに杉元とウイルクが出会い、
ウイルクが「アシリパに伝えろ。金塊は……」と言い放ったその瞬間、
暗闇から放たれた尾形の銃弾が二人を貫きます。
結果としてウイルクは即死し、
杉元は致命傷を負いながらも生き残りますが、
この一撃を放った張本人こそが尾形でした。
土方陣営と協力関係にあったはずの彼が、
その根幹である「のっぺら坊(ウイルク)」を殺めたこの行為は、
完全なる裏切りです。
ここからは、
以前から裏で通じていたキロランケ、
そしてまだ裏切りに気づいていないアシリパや白石と共に、
監獄を脱出して樺太へと向かうことになります。
185~200話にかけてアシリパたちと完全に決別
樺太での旅路では長らくアシリパたちと行動を共にしましたが、
第185話からは、
とうとうその銃口をアシリパ本人に向けることになります。
この極限状態の対峙の中で、
尾形はアシリパが放った矢を右目に受けてしまいました。
このままではアシリパが「人殺し」になってしまうため、
それを阻止しようとした杉元の応急処置によって一命を取り留めますが、
療養中に隙を突いて病院を脱走します。
ここで脱走に成功した尾形は、
杉元やアシリパたちと完全に決別することとなり、
誰の目も届かない単独行動へと移りました。
222話~土方と再合流から裏切りまで
第222話では、
再び土方たちの前に姿を現し、
合流を果たすことになります。
しかし、
これは決して「協力」や「更生」が目的ではありませんでした。
連続娼婦殺害事件の混乱を潜り抜け、
各陣営が最終決戦の舞台である五稜郭へと集結する中、
彼はソフィアの列車に同乗して戦地へと向かいます。
そこからは、
誰の味方でもなく、
ただ金塊と己の決着を目指して、
物語が終わるまで単独での行動を貫きました。
まさに、
最後まで「孤高の山猫」として独走し続けた結末と言えます。
尾形の本当の目的と正体は?
欠陥品でも「本物」を超えられると証明したかった
尾形の行動原理の根底にあったのは、
金塊を手にいれて第7師団の団長となり、
「愛のない親から生まれた欠陥品(偽物)でも、
祝福されて生まれた者(本物)を凌駕し、
成り上がれるのだ」と証明することでした。
物語の終盤、
鶴見中尉から、
「第七師団長という地位を手に入れることで、
偽物でも成り上がれると証明したいのだろう」と、
その魂胆を鋭く突きつけられた際のことです。
尾形はこれまでにないほど晴れやかな笑顔で、
こう言い放ちました。
「そのとおりです!!やっぱり全部わかってくれてたんですねぇ鶴見中尉殿は」
彼にとって、
自分を捨てた父と同じ椅子に座ることは、
自分を否定した世界への最大の復讐であり、
自分という存在を肯定するための唯一の手段だったのです。
たとえそれが、
誰かの操り人形として手に入れた、
空っぽの権威であったとしても、
彼は自らの価値を証明せずにはいられませんでした。
母を捨てた父も、
選ばれた弟も、
決して自分より優れた「本物」ではなかったのだと。
そう断じることで、
自分という存在を救おうとしていた、
あまりにも孤独で歪んだ執着こそが、
尾形百之助という男の正体だったのかもしれません。
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まとめ:尾形百之助の裏切りはすべて「自分自身の価値を証明する」ため
孤高の狙撃手、
尾形百之助の歩みは、
まさに裏切りの連続でした。
- 第七師団への不信: 序盤から単独で動き、仲間の疑惑を確信に変える
- 組織からの完全離脱: 追っ手を退け、土方陣営へ合流する
- 決定的な銃弾: 網走監獄でウイルクと杉元を狙撃し、全勢力を敵に回す
- アシリパとの決別: 樺太での対峙を経て、完全に独立した存在へ
彼がこれほどまでに裏切りを重ねたのは、
単なる野心からではなく、
「欠陥品と呼ばれた自分でも本物を超えられる」と証明するためでした。
自分を救うために、
昨日までの味方さえも無価値なものとして踏みつけ、
引き金を弾き続けたのです。
その複雑で歪んだ裏切りのドラマを完全に理解するには、
やはり原作漫画の緻密な描写を追うのが一番です。